銀行志望の就活生必見!銀行員に聞いた金融業界の就活法

この記事はこんな疑問を解決します!

  • 金融機関への就職を考えていますが、どのようなESを書けばよいですか?
  • 金融機関を志望していますが、どのような対策が必要ですか?

こんにちは。

大学キャリアセンターのしげです。

私は、毎年200名以上の就活生に就活アドバイス・ES添削を実施しています。最近は、理系の学生や大学院生から多くのES添削や就活のご相談を頂くようになりました。

そこで、今回は「銀行に就職したい!」と考えている学生に向けて、私が実際に聞いた現役銀行員の話を紹介します。金融業界への就活を考えている方はぜひ最後まで読んでみてください。

目次

金融業界が求める人材とは

AI化の影響を大きく受け「将来性が無い」と予想されている銀行業界ですが、高い年収が安定して受け取れる銀行は就活生に人気です。新卒採用数を減らし他業種の専門スキルを持った人材を積極的に中途採用する銀行も増え、就活生には狭き門かもしれません。これまで以上に社員教育へ力を入れている銀行も多く「専門分野に特化した人材」を求めているのが現在の銀行です。

SNSなどのwebサービスに強い人材も需要が高いです。デジタル技術の進歩に伴って銀行業界は急速に変化していますが、それは顧客も同じ。情報をキャッチするアンテナが高く、求める情報を提供してくれる人が銀行や顧客に必要とされるのは当然ですね。

コミュニケーションスキルの重要性もあらためて注目されています。銀行の窓口は将来なくなると予想され、メガバンクでは窓口の受付係を一人だけにした店舗もある中、人と人を繋ぐ仕事こそが今後の銀行に必要だと考えられているからです。企業や個人のマッチング、M&Aなどの仲介業など、人柄の評価や相談者の気持ちに寄り添った提案は機械よりも人間の方が得意です。大切なのは傾聴力ですが、まず相手から信頼を得て「話したい」と思わせなければ聞くこともできません。顧客に愛される銀行員は今も昔も貴重な人材です。

簡単な事務仕事ほどAI化がすすみやすいので、事務職を希望する人は注意が必要です。入社後、会社の方針転換で営業業務を依頼される可能性があります。

仮想通貨やデジタル通貨など、これからも業界が変化を続ける要素は多いです。「あなたが良い」と言ってもらえる銀行員を目指し資格や情報を獲得しましょう。専門的なスキルを身につけておけば転職にも備えられます。

銀行に就職できるES(エントリーシート)とは

地方銀行と三菱UFJ銀行では求める人材が異なります。まずは志望する銀行の「企業理念」を確認し、求めている人材を確認しましょう。

例えば、地方銀行であれば「地域の発展に貢献したい」熱意や具体性が評価されます。私が地方銀行に提出したESでは

  • 地元が好きな理由と発展に貢献したい想い(銀行に勤めたい理由)
  • 希望する銀行のおかげで家族が助けられたエピソード(御社を希望した理由)
  • 演劇サークルに力を入れた学生生活(他者の思考を推測するなどのスキルや人間性)

について書きました。

銀行は複数あり「数ある銀行の中でどうしてこの銀行を選んだのか」は明確にしなければなりません。

銀行の規模が大きくなるほど事業内容が幅広く、他銀行との比較も時間がかかるでしょう。その知識は就職後も必ず実務に役立つので、時間の許す限り行うことでESや面接の自信に繋げてください。

持っていた方が有利な資格を知りたい人も多いと思いますが「どうしてその資格を取ろうと思ったか」「資格をどのように活かしていきたいか」を伝えられなければ面接時の好印象に繋がりません。簿記1級やFP1級などの難関資格であれば別ですが、せっかく取った資格を最大限アピールできるように回答を用意しておきましょう。

入社すれば資格試験の連続で、商品内容や規定も頻繁に変わり覚えることが多い業界です。顧客からお金と信頼を預かる職業なので、誠意ある言葉を心がけてください。

銀行に志望するESの具体例(志望動機)

私は地元の大学(経済学部経済学科)の卒業生で、ゼミでは資格取得のため社会調査士を学びました。

提出したESは以下の通りです。

私は誰かが笑顔になれる仕事に就きたい思いから貴行に応募した。親が住宅ローンを借りられず困っていた時に貸してくれたことや、窓口の温かみある接客、家族で長年利用していることから信頼できる銀行だと感じている。

大学時代は演劇サークルに所属しており、演者の経験から自分を客観的に捉えたり相手の立場に立って考えることが得意だ。また、ゼミではデータの収集や分析、調査計画の立案や報告書の作成を学び社会調査士の資格を取得した。これらの経験を活かし、お客様のニーズに合ったサービスを提供できると考えている。

お客様へ最高のサービスを提供することを心がけ、地元の企業に貢献することが貴行の発展や地域への貢献に繋がると信じている。(303文字)

面接で「他の企業へ応募しているか」と質問され「複数の業種へ応募しているが御社が第一志望だ」と正直に伝えたところ好印象を持たれました。これから多くの企業と関わる職業のため色々な職種に興味を持つのは良い、と言われたのを覚えています。

就活イベントで様々な職種の説明を聞いたり新聞や情報誌を読むことで得た知識もプラスに働きました。

銀行を志望する面接で気を付けること

あなたがお金を預けたいと思う人はどんな人ですか?

「銀行は人柄で採用する」と言われますが素直な人は印象良く感じられます。専門的な経済用語や難しいニュースなどの難しい質問に備えたい人は、素直さをアピールしましょう。緊張する中で難しいとは思いますが、分からない用語を面接官に尋ねてから回答する流れです。

実務でも社長相手に質問することはよくあります。相手はその道の専門家なので銀行員に分からないことがあって当然ですよね。もちろん最低限のリサーチをした上で質問しています。面接でも一般常識を面接官に尋ねるのは控えてください。逆効果になる可能性があります。

とはいえ、面接官に過剰なプレッシャーをかけられた話はあまり聞きません。面接官はあなたの人柄が知りたいからです。終始にこやかな雰囲気で行われることが多いので、恐れずに会話を楽しんでください。

説明が必要な質問は論理的な思考ができる人かを見られています。最初と最後で結論が変わったり、質問の回答になっていなかったりすると印象が悪くなります。オーソドックスな質問が多く対策しやすいので、自己分析と共にしっかりと準備をしておきましょう。

表情の豊かさや最低限のマナーは必ずおさえるべきポイントです。

就活エージェントの利用がおすすめ!

自分が銀行員に向いているかは実際に働かないと分かりません。それを企業側が判別してくれるのが就活だと言う人もいますが、人間性をエントリーシートや面接の時間だけで伝えることは難しいです。そこでおすすめするのが就活エージェントを活用する方法です。

エージェントは様々な業種の情報を集めています。性格や向き不向きを伝えればピッタリの企業を探してくれるので、客観的に自分を見つめる良い機会になるでしょう。私は就活イベントに出ていない求人情報獲得に利用しました。

「せっかく頑張って入社したんだから…」と無理をする新卒社員もいますが、合わない仕事を続けるよりも自分に合う仕事で結果を出せた方が明るい未来になりますよね。

最近は3年後の転職を前提に就活する人が増えています。これからの長い人生、複数回エージェントと関わる人も出てくるでしょう。無料で利用できるので、ぜひ相談し広い視野を持った就活生になってください。

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